社会不安症

先日、院内で社交不安症の治療で処方される内服薬の勉強会がありました。

皆さまは、社交不安症という疾患をご存じでしょうか?

本日のブログでは、社交不安症を発症してしまう原因や性格傾向、
また症状や治療について分かりやすく簡潔に説明したいと思います。

◎ 主な原因

  • 健康な人と比べて脳内の神経が過敏になってしまうこと
    ( 不安や恐怖、緊張を和らげる脳内の神経伝達物質が不足している状態 )

◎ 発症しやすい方の性格傾向

  • 真面目で責任感が強い、心配性で完璧主義
  • 普段から人との交流が苦手、または人との交流を求めない

◎ 主な症状

  • 周囲からの視線が極度に気になる
  • スピーチや会議などで人から注目されると極度に怖く、緊張し赤面、汗をかく

◎ 主な治療

  • 薬の服用 → 脳内の神経伝達物質のバランスを整え、不安な気持ちや緊張を和らげる 
  • 精神療法 → 不安や恐怖に陥りやすい思考を改善していく

この疾患は症状を自覚していても医療機関を受診することを戸惑ってしまう方が多いのが現状です。

症状を慢性化させないためには、本人や家族、周囲の方々が疾患に対する理解を深め、
前向きに治療を行える環境や体制を整えていくことが重要と考えます。

社会不安症(ブログ)

もしも気になる点や不安に思われる点があれば、早めに相談してください。